トランプ大統領の経済政策とは大きく上げて3つあると思います。
①貿易赤字を減らす。つまりアメリカ産のモノを買わせる。②海外工場をアメリカ国内に移転させ雇用を生む、③環境問題無視。パリ協定から離脱し化石燃料を消費しまくり石炭等衰退産業を復興させる。以上の3つを達成することでGDPの成長率を1%から3%程度まで引き上げることを目的としています。
凄いことを考えますね。決して良い事とは思えませんが全て達成すれば国民所得をかなり押し上げそうではあります。他の国なんかどうでもいいし、環境なんて知りませんよ。とにかく自分たちが儲かれば正義なんだという感じでしょうか。まさにドラえもんのジャイアンですね。
今回はトランプ政権の経済政策の一つ、①貿易不均衡の是正について述べたいと思います。つまり貿易赤字国に圧力をかけアメリカの物とサービスを買わせ、貿易赤字を減らすことです。
2016年のアメリカの貿易赤字の総額は約80兆円(7,343億ドル)でGDP約2043兆円(18兆5700億ドル)の3.9%です。国別では1位中国約38兆円(3470憶ドル)、2位日本約7.5兆円(689億ドル)、韓国は(2.5兆円)233憶ドルです(アメリカ貿易統計参照)。ロシア、北朝鮮は赤字なし又は測定不能です。
日本、韓国については金額が大きくなく、例えばシェールオイルを中東で買う石油の代わりに輸入すれば解決できる範囲です。経済産業省のホームページによると日本の原油のみの2016年輸入額は6兆円で韓国は4.5兆円程度ありますから解決可能だと思います。
巨額の赤字額で解決不能に思えるのは、中国でしょう。アメリカの貿易赤字の43%は対中貿易赤字です。トランプ政権は経済成長を重視すればするほど、中国への圧力を強めることが政策の中心の一つになるといえます。こう考えると中国は北朝鮮問題が長引いてくれたほうが経済的利益になると考えられます。北朝鮮問題がトランプ政権の安全保障の中心で経済政策の上に位置するならば、貿易不均衡に対する批判をかわすことができます。
中国は国際的に厳しい状況ですね。中国共産党は内心実は北朝鮮のミサイル開発を歓迎してるのではと思っています。東アジアが安定すれば、貿易問題でアメリカから追及されますから。私はトランプ政権の経済政策が実行されれば、1番の敗者は中国だと思います。日本、韓国は、軽症で済むのではと考えています。
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