こんにちは、ケンです。
先日ネットで宮崎駿監督の次回作アニメの原作が、「君たちはどう生きるか」だという話を聞いてたんで、ずっと気になってました。
昨日駅の近くの本屋でたまたま目に止まったので、運命の1冊だと思い買って読んでみたんでレビューします!
友人のTさんがあらすじを知りたがっていたので、ブログに書いて見ようと思ったし。
それにTさんにブログを宣伝できるしね。
そこで今回は、
- 「君たちはどう生きるか」の要約・ネタバレあらすじ
- 読んだ感想(ひょっとしたら頭の程度が良くないのがバレるかも・・)
以上に付いて書いていきたいと思います。
それでは見ていきましょう(*^^*)!
「君たちはどう生きるか」とは?漫画版と小説版の違い
1937年に発売された小説
- 原作:吉野源三郎
- 漫画:羽賀翔一
戦前に新潮社から出版され、戦後平易な文章に書き換えられポプラ社や岩波書店からも出版されています。
複数の出版社から出版されるということは人気があったんですね。ロングセラー作品ということでしょう。
そして、漫画版は2018年上半期Amazonベストセラー1位に。これは宮崎駿監督の次回作ということで注目を集めたからですね。
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「君たちはどう生きるか」名言から要約・あらすじも解説
まず最初に私が読んだのは、画像にあるように漫画の方です。文庫じゃないよ。
漫画のほうがお手軽に読めるんで。
まず主要な登場人物は二人。
- 主人公の中学生コペル君(本田潤一くん)
- 元編集者のおじさん
二人の会話と文通を中心にストーリーが進んでいきます。まず二人が普段着で着物を着てることにジェネレーションギャップを感じたよ。
本のなかに登場する名言をヒントに、要約・あらすじをまとめてみました。
名言その1. 「人間って分子なのかも。他人もおじさんも、僕も。」
ある日コペル君は、社会について気づきます。
出典:「君たちはどう生きるか」より
自分を中心にしてみると他人はなんてちっぽけな(分子みたいな)存在なんだろう。
↓
でも自分も他人から見ればちっぽけな存在なんだな。
↓
そしてちっぽけな人間がたくさん集まって社会ができてるんだな。
賢いコペル君は、
- 人間は社会に生きてること
- 人の気持ちを考えたり、自分のエゴを通すだけではだめなこと
を悟っていきます。
コペル君は、本当に中学生か?と思うくらい深く考えていますね。高校生のときの私より賢いかもなー。
名言その2.「コペル君自身が感動したことを、大切に忘れずに生きていくのが大事」
「あぶらあげ」ってからかわれてる友達がいじめに合ってたときコペル君は助けることが出来ずに、そのことを悔やんでいました。
コペル君は人の気持ちを感じとれる人間に成長してたってことですね。こういう気持ちって大人になったら忘れてしまうってこともあるんじゃないでしょうか。
最近日大アメフト事件をみてふと思いました。怪我した選手や反則させられる選手の気持ちを監督は考えなかったのかな。
コペル君の葛藤について
勇気と恐怖の葛藤ですね。ドラマ「人間失格」を思い出しましたよ。小説「人間失格」でも主人公葛藤してましたし。
「自分自身の欲望を否定して、聖人のように振る舞え。」的な葛藤って思春期に私も経験しました。
名言その3.「数えきれないほど多くの人と関わってるのは僕だけじゃない。」
コペル君は、粉ミルクの缶から粉ミルクを作る生産者がいて、運送業者がいて、多くの人が関わってコペルくんの手元に来てるということに気づきます。
これは大人でもわかってるようでわかってないっていうことですね。コペル君は頭がいい!
昨日セブンイレブンで店員にレジ待ちで怒ってた人がいるんですが、日本は人口密度が高いし、順番抜かしする人は基本いないんで多少はしょうがないんじゃないのかな。
しかも、こっちは店員に怒ってる間後ろで待ってるんだよ!そこわかってよって。
コペル君ならわかってくれそう。
生産者やサービス業の人が頑張って、私達は快適な生活を遅れてるっていう面もあるんです。
名言その4.「自分を責める=成長できるということ」というおじさんのアドバイス
コペル君は友達がいじめられたら助けるって約束をしてたんですが、
実際上級生にいじめられてる友達見ると助けることが出来ませんでした。
自分を責めるコペル君。
失望した友達に絶交されるのが怖くて学校を休むコペル君を、おじさんが励ましの手紙を書きます。
「コペル君が後悔してるってことは、正しい道を生きたいって願望で、成長できるってことなんだよ。」
おじさんの手紙はコペル君に勇気を与えます。
そしてコペル君は勇気を振り絞り、友達に手紙を書き、学校に行くと友達と仲直り出来ました。
コペル君のおじさんの素敵なところは、決して頭ごなしに言わないんですね。コペル君自身が自分で考えるように上手に導いていきます。
君たちはどう生きるかを読んだ感想!
感想その1:まず本を開いて感じたのが、「下駄を履いて、着物を着てる!」ってこと。
服装の点では、下駄履いてちゃんちゃんこ着てるんで、ゲゲゲの鬼太郎を思い出しました。
ゲゲゲの鬼太郎ってそういえば、水木しげる先生が戦後間もなく作ったから似てるのも納得。今日曜朝にアニメでやってますよね。
感想その2:80年以上前の作品なのに、すごく共感できるところ
原作は80年以上前の1937年の作品なんですが、コペル君が日常で感じることや疑問は2018年の現在でも共感できるものなんです。
80年前には、ラインもスマホもなかったのに、こんなにも共感できるってことに驚いたよ。当時も今も人の生活や人間関係の根っこはあまり変わらないんだなって思いました。
そしてコペル君のおじさんに学んだことは、大人だからって子供に偉そうにしてはいけないってことも勉強になりましたよ。大人が読んでも教訓を得れる一冊ですね。
感想その3:感じたことを書き留めるコペル君の偉さ
私は仕事以外でメモを取ることはあまりしないんですが、本書は書き留めることの重要性に気づかせてくれました。
スマホのスケジュールアプリに入れておしまい程度の私は最近自分の過去の体験をあまり覚えてないことに気づいたんです。
そのせいか、電車の乗り過ごし等同じ失敗繰り返し、あとになって思い出して、後悔先に立たずって感じ。
過去の体験を書き留めて置くことが必要なのかも。
まとめ
コペル君の考察や葛藤が鋭くて、大人の私も勉強になる一冊でした。
でっ!
なんといっても楽しみなのは宮崎駿監督の映画ですよね。監督作品としては、2013年の「風立ちぬ」以来というので楽しみです。
「風立ちぬ」では主役がおっさんで宮崎ファンの私はちょっと違和感がありました。「君たちはどう生きるか」は中学生のコペル君が主役なので、夢が広がる世界観に期待しています。
Youtuber さんも期待してるみたいですよ。↓は字幕入りで見やすい動画ですし中国の人も見てるみたいで面白いですよ。
ちなみに公開はズバリ2020年頃ではと予想しています。アニメ制作にはかなり時間がかかると思ってますよ。宮崎駿監督は、御年77歳ですから。
無理せずにゆっくり着実に制作をすすめていってほしいと思っています。
私も仕事は無理せず着実に・・っていう理想は程遠く、ギリギリで片づけることが多く情けなや。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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